ブエノチェー♪
吹奏楽の聖地
「普門館」
にて開催された
「東京佼成ウインドオーケストラ特別演奏会~ザ”MARUTANI”ワールド」
①「本プロⅠ部編」
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/953.html
②「本プロⅡ部編・祝典序曲」
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/954.html
③「本プロⅡ部編・大阪俗謡による幻想曲」
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/955.html
④「本プロⅡ部編・アルメニアンダンスパート1」
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/956.html
⑤「アンコール編」
⑥「開演前編」
⑦「出発編」
⑧「東京巡り編」
の計8回に分けてレポートしたいと思います。
本日は
⑤「アンコール編」
をお楽しみ下さい。
※〜98000番ゲットした方ご連絡下さい!
【青春の輝き】
本プロが終了しました。
会場の熱が覚めやりません。
そしてアンコール。
1曲目は何を演奏してくださるのか?
期待が膨らみます。
前奏が流れます♪
ウルトラ早押しクイズで
「ピンポーン」
と押せるタイミングで
「NSB(ニュー・サウンズ・イン・ブラス)版・青春の輝き!」
とすぐに分かりました!
そうなると必然的に
「アルトサクソフォーンフューチャー」
によるソロが待っています!
(ニューサウンズインブラス・フィーチャリング・須川展也)
前奏後のAメロ。
演奏会開場前のロビーコンサートにおいて素敵な演奏を聴かせて下さった
「サクソフォーンアンサンブル」
メンバーがスタンドプレイします。
当然ソロを務めるのは
「ゲスト・コンサートマスター・須川展也さん」
であります。
A´の部分からステージを歩きながらアルトサックスのソロを吹き鳴らします。
「かっこいいなぁ…」
とステージ上の須川さんに釘付け…。
私は完全に子供に戻っていました!
私は須川さんがプロデビューしてからの生粋のファンと公言できます(笑)
須川さんとの出会いは1989年に発売した
「ONCE・UPON・A・TIME(ワンス・アポン・ア・タイム)」
です。
(ワンス・アポン・ア・アイム)
サクソフォーンは他の楽器より歴史が浅く、どちらかと言うと近代楽器の部類に入ります。
当時、サクソフォーンのエチュードや教則本はあまり多くありませんでした。
このデビューアルバムが斬新的だったのは
「CD・譜面・伴奏譜」
がセットで販売されたことに衝撃と喜びを受けました。
とても取り組みやすく楽譜を購入して
「音色や奏法を真似る」
ところから練習を始めました。
1993年に発売された4thアルバム
「ノスタルジア」
を手に入れた際は、サイン会に参加して自分のCDに
「須川さん&ピアノ伴奏の小柳美奈子さん」
お二人にサインをして頂きました!
(須川展也さん&小柳美奈子さん!ありがとうございました)
このCDは、今でも宝物として残しています。
演奏を聴くだけではもの足らず、私は20才の頃、大阪の某楽器店が主催する須川さんの
「サクソフォーンレッスン」
を受講しました!
レッスンで教わったこと。
「豊かな音を出すイメージを持つこと」
「息のコントロール」
「効果的なビブラート」
これらを丁寧に教えていただきました。
しかし、いざ受講すると、指示される内容が普通のレッスンとはかけ離れていました(笑)
アルトサクソフォーン使ってのレッスン。
「最低音(D♭)を鳴らしてみて下さい。」
「金管楽器と同じようにそのまま同じ指で倍音を鳴らして下さい」
はぁ?
私は当時
「木管の倍音はフィンガリングミス」
という考えしか持っていませんでした。
「そのまま息遣いを変えてA♭の音を鳴らしてみて下さい」
「そのまま息遣いを変えてオクターブ上のD♭の音を鳴らして下さい」
最初はうまくいきませんでしたが、あるときに
「あっ」
と思う瞬間がきました。
「同じ指遣いで違う音が鳴った。鳴った。」
「倍音が出せるようになれば、次は意識して音程を変えてみてください」
まるで金管楽器のリップスラーをやっているような練習でした。
レッスンは同じ指遣いで
「競馬のファンファーレ」
ができるようになればOKとのこと(笑)
時間をかけて何回も何回も倍音が出せるように練習しました。
目から鱗のレッスンでした。
サクソフォーンを演奏する上で
「息遣い・ブレスコントロール」
がこんなに重要だったなんて初めての体験でした。
このレッスン以降、鳴りにくかった
「フラジオ(アルティッシモ)」
が鳴りやすくなりました。
フラジオとは、運指表にない高音域の音をならす技術のことをいいます。
憧れの須川さんのが奏でる生演奏を今年は普門館だけでなく、
「浜松」
でも聴いています。
本年1月にアクトシティ浜松で開催された
「全国職場バンドフェスティバル」
を聴きに行った際、ヤマハ吹奏楽団をバックに演奏した
「シーガル」
をライブで聴いています。
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/854.html
この時も本当に感動しました。
そして今回の普門館での
「青春の輝き」
の演奏。
マイク無しであれだけの大きな会場一杯に広がる音。
本当に素晴らしかったです。
言葉になりませんでした。
私にとって本当の
「青春の輝き」
でした。
【陽はまた昇る】
アンコール2曲目は、フィリップ・スパークが作曲した
「陽はまた昇る」
でした。
この曲は、作曲者のフィリップ・スパークが日本に住む
「音楽仲間」
からこの作曲の委嘱を受け
「陽出ずる国(日本)にまた陽が昇ること」
を祈り作曲したチャリティ曲であります。
昨年起きた東日本大震災。
本当に心が痛む出来事でした。
災害による憂いの裏腹に嬉しい出来事もありました。
昨年は、アメリカ軍による災害支援
「トモダチ」
という言葉など、
「人と人との心の絆」
が心に沁みた一年でありました。
昨年企画していたこのMARUTANIワールドも当然の流れで延期となりました。
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/557.html
今年こうやって開催できるのも
「色んな方々の想い」
があってのことだと思いながら
「陽はまた昇る」
をしんみりと聴いていました。
【故郷(ふるさと)】
アンコール3曲目は、
「うさぎ追いし かの山」
の歌詞で有名な、皆さんも一度は耳にしたことがある
「故郷(ふるさと)」
でした。
普門館の会場にいる
「5000人」
の大合唱です。
「1番の歌詞は過去を表しています」
「2番の歌詞は現在を表しています」
「3番の歌詞は未来を表しています」
人々の心にはそれぞれ
「想い出ずる故郷(ふるさと)」
があると思います。
歌のフレーズにあわせて電光掲示板ならぬ
「人工掲示板」
が故郷の歌詞を誘導してくれました。
手作りによる
「歌詞板」
を見て
「淀工らしい」
手作り感を感じました。
人工掲示板の出入りもタイミングよく頑張っていましたね。
【行進曲ウェリントン将軍】
アンコール曲が終わる度に鳴り止まない拍手。
MARUTANIワールドのラストナンバーはウェリントン将軍でした。
この曲も1958年の吹奏楽コンクールの課題曲であります。
私が好きなのは
「TRIO(トリオ)」
からのメロディーです。
イギリスのマーチらしくブリティッシュな感じがします。
トランペットとホルン、サクソルン属のかくし味に
「アルトホルン」
を使い、楽器の音色が混ぜ合わさると何ともいえないまろやかな音する曲です。
今回、東京佼成WOの演奏会ではアルトホルンは使っていませんでした。
トリオのメロディーが終わり
「客演指揮者・丸谷先生」
が何度も客席に礼をして退出します。
ジャン♪
普門館に演奏終わりの余韻が響き渡ります。
鳴り止まない拍手。
丸谷先生のカーテンコール。
何度も度もカーテンコールを繰り返していました。
今回このような形で
「聖地普門館」
に訪れることができて本当に良かったと思っています。
「音楽との素敵な出会いに感謝」
「音楽を通じて知り合った素敵な仲間たちに感謝」
「青春の思い出が凝縮している普門館に感謝」
いつまでもいつまでも鳴り止まぬ拍手と共に私も拍手を止めようとはしませんでした。