第2回祭を終え一週間がたちました!
先週の今頃はサーティホールの舞台上にいましたね(笑)
その時と同じ気持ちを味わいたくて同じ時間帯にブログを記してみました。
演奏会レポート!
「第2回祭〜演奏編【アンコール・前編】」
に入ります。
【ブロックM】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/455.html
アンコール1曲目は、マーチ
「ブロックM」
を演奏した。
ブロックMはミシガン大学の
「M」
でとても軽快でモダンなマーチである。
このマーチを好んで演奏したバンドがあった。
そう。
「阪急商業学園(阪急少年音楽隊)」
である。
日本の吹奏楽を語るにあたり、その歴史を遡っていくと
「西宮市立今津中学校〜故得津武史先生」
「阪急少年音楽隊〜故鈴木竹男隊長」
に行き着く。
【故得津武史先生〜天国へのマーチ】
http://www.turibori-books.com/tokutsu/page2.htm
【故鈴木竹男隊長の映像】
吹奏楽に造詣が深い人なら納得していただけることであろう。
日本の戦後教育を支えてきた吹奏楽。
その原型を創ってこられたのは偉大なる先人達の足跡である。
私の師匠である淀川工科高等学校の
「丸谷明夫先生」
も
「故得津武史先生」
の教えや指導法にリスペクトし、現在の我が母校の歴史を築いてこられた。
吹奏楽の偉大なる先人にオマージュしたのは
「丸谷先生」
だけではない。
1970年代から現在にかけて全国大会で名を連ねる沢山の指導者方々も
「当時の関西の吹奏楽界」
に足を運び、得津先生や鈴木隊長等先人達のもとで指導法や合奏法について、こぞって勉強されたと聞く。
キャッスルは母体のないバンドである。
団員の中には本当に色んな出身の人達が集まっている。
中には
「阪急少年音楽隊」
出身のメンバーも数人いる。
私もそうであったが、学生当時を振り返ると
「吹奏楽と出会い」
「仲間と共に夢を追いかけた」
ことが
「青春の軌跡」
である。
第2回祭を約1ヶ月後に控えた10月頃の話。
当団トランペットの
「とどさん達」
と一緒に飲む機会があった。
音楽が大好きな私達は
「音楽談話」
で熱くなった。
熱っぽく胸のうちを語り合った。
その時の様子はこんな感じだった。
【2011.10.7〜涙の約束】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/760.html
皆それぞれの道やそれぞれの立場で大好きな音楽を頑張ってきたことが良くわかる。
私は幸いにして
「お師さん」
が目の前からいなくなるという経験をしたことが無い。
お師さんが目の前からいなくなってしまうと
「言葉にならない」
辛いものが本当にあると思う。
お師さんの姿や母校の形が無くなったとしても
「熱い想い」
「青春の軌跡」
が自分の体に深く染み付いている。
人には言葉で簡単に言い表すことができない
「記憶や思い出」
としていつまでも
「心の中に美しく焼き付いて残っているもの」
がある。
それが、何にも代えることができない
「心の故郷(ふるさと)」
なのである。
キャッスルに在籍する全てのメンバー
「一人一人」
「ひとつひとつ」
にそれぞれの
「故郷(ふるさと)」
がありその形は十人十色だ。
全てのメンバーがそれぞれの胸中に
「故郷(ふるさと)」
という大切な宝物を持っている。
お互いの
「宝物」
を尊重して大切にし合おう。
批判や否定からは創造など無く、そこからは何も生まれない。
これまでの僕達。
良きライバルであり、良き音楽仲間だった。
これからの僕達。
キャッスルという楽団を通じて知り合ったかけがえのない同志達。
故郷の姿や形がなくても、知らない者同士だったとしても
「これからの我々の居場所」
として共に共存していくことが
「大切なこと」
「自分自身の存在意義を確かめること」
であると思っている。
その
「実践する場所」
が
「キャッスルウインドアンサンブル」
であり、これから僕達が歴史を創っていく
「我々の居場所」
なのである。
また、自分達が
「現世(リアルタイム)」
で楽しむだけでなく、後世に
「音楽をする楽しさ」
「音楽を通じた人間らしさ」
を伝えていかなければならない。
大上段に言うとそれが
「今を生きる我々の使命」
なのだ。
アンコールの舞台上で前述の想いや胸中について皆様にお話させて頂いた。
とどさんが持参した
「阪急少年音楽隊・鈴木竹男隊長の形見の指揮棒」
その指揮棒を使って阪急が大好きだったマーチ
「ブロックM」
を振らせて頂くことになったと。
安請け合いするのではなく、当然
「する・しない」
「できる・できない」
についても自分自身の中で
「迷いや葛藤」
が正直あった。
しかし
「これまでの僕達」
へのけじめ。
「これからの僕達」
への出発(たびだち)
そんな想いや意味を込めたメッセージがある演奏をすればきっと
「僕達に吹奏楽の素晴らしさを教えてくれた大先輩」
「天国の鈴木竹男隊長」
も喜んでくれるのではないかとの答えに至った。
とどさんの目頭からも、私の目頭からも熱い流れるものを感じた。
キャッスルが奏でる
「ブロックM」
なんだか
「懐かしい風」
を感じた。
懐かしさやノスタルジーに浸るだけでなく、これから僕達が同志と共に創っていこうとする
「土壌の匂い」
も感じることができた。
演奏を終えて指揮棒をケースに収める時。
黄色い
「ミツバチ」
がこれからの僕達の
「道標(みちしるべ)」
をしてくれるかのように嬉しそうにそっと微笑んでいた。
「第2回祭〜演奏編【アンコール・中編】」に続く♪