ブエノチェ~♪
お久しぶりとなりました!
活惚れ2012の所感についてブログを綴ります。
1サウス・ランパート・ストリート・パレード編
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1025.html
2じゅげむ&吹奏楽のための神話編
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1026.html
3ミス・サイゴンシンフォニックポートレート編
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1027.html
4かっぽれファンク編
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1029.html
5合同演奏(風之舞)編
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1033.html
6合同演奏(アルメニアンダンス)編
7合同演奏(アンコール~さくらのうた)編
8合同演奏(アンコール~AWL・希望の空)編
9ゲネプロ・準備・取材編
10打上げ編
本日は
「6合同演奏(アルメニアンダンス)編」
をお楽しみ下さい。
【合同演奏(アルメニアンダンス)編】
アルメニアンダンスパート1
吹奏楽人なら誰もが知っている
「バイブル」
のような存在の作品である。
アルフレッドリード博士が作った名作アルメニアンダンス。
世に出回って約40年の月日が経っている。
当時13才の中学生だった人は53才だ。
当時20才の成人だった人は60才だ。
現在20才の成人は当然生まれてない。
しかし、この曲は時代を超えて
「永遠に人々に愛される曲」
こう言っても過言ではない。
私も20年以上前の学生時代、生前の
「アルフレッドリード博士」
からアルメニアンダンスに関して直接手ほどきを受けた経験がある。
アルメニアンダンスを演奏するに当たり、リード博士の指揮で2回の本番に出演している。
【リード博士とのアルメニアンダンスの思い出】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/666.html
大阪府吹奏楽連盟の丸谷理事長はこのアルメニアンダンスについて
「吹奏楽を知っている人だけにとどまらず、吹奏楽を知らない人にも愛される曲でありたい」
「ベートベンの第九の様な存在になるのが理想だ」
との想いを持ち各種本番でこの曲を取り上げ演奏している。
吹奏楽が沢山の人に愛される裾野を広げるためだ。
【東京佼成ウインドオーケストラ特別演奏会~ザ”MARUTANI”ワールド】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/956.html
今年の2月に大阪城ホールにおいて開催した
「大阪府吹奏楽連盟50周年記念演会」
においては、全参加者
「約3500人」
による大合同演奏が行われ、我がキャッスルのメンバーも演奏隊の一員として記念行事に参加したのも記憶に新しい。
【大阪府吹奏楽連盟50周年記念演奏会】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/889.html
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/890.html
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/892.html
CWEライブエンターティメントとして開催した
「活惚れ2012」
キャッスルウインドアンサンブル&大阪産業大学さんの出演者合同演奏によるアルメニアンダンス。
メンバーの最年少は、産大生、キャッスル団員の
「18才・19才」
ティーンエイジャー達。
最年長は、キャッスル団員の
「40才代中後半」
であり、このように合同演奏は
「幅広い様々な年齢層のメンバー」
このメンバーが舞台上で気持ちを融合させ
「色んな時に」
「色んな場所で」
「青春の思い出として」
演奏したことがる
「アルメニアンダンス」
を分け隔てなく一緒に舞台上で演奏することに
「意義」
があった。
しかし、ひとたび練習に取りかかるとこの事が
「諸刃の剣」
でることに気がつく。
何故なら
「様々な沢山のメンバーが色んな場所で演奏したことがる曲」
だけに
「沢山の解釈がある」
「それぞれが持っている癖や思いこみがある」
という側面も持ち合わせていることに気がついた…。
福田先生からのメッセージ
「とにかく、一度、曲に書いてることを忠実に見直しましょう!」
ということであった。
私も頭の中にアルメニアンダンスのスコアがほとんど入っている。
気持ちをスパッと切り替えて
「真っ白な状態にして、目でじっくりとスコアを読んでみた」
そうすると色々なことに気づくことができた。
再認識する部分もあれば、新たな発見もあった。
ここで福田先生のTwitterによる感想を引用したい。
(本人様よりご了承を得ています。)
ジョイントステージの演目は風之舞とアルメニアンダンス。
風之舞は自分と吹奏楽のつながりを強固にしたくさんの方々と出逢うきっかけとなった重要な作品。
それは2003年に大阪市音楽団により公募審査会で演奏して頂いたことから大阪とのご縁が始まっている。
2004年には淀川工科高校with丸谷先生の演奏により全国的に知られるようになるメディアの偶然。
丸谷先生とも時たま
「あれはお互いにええ機会やったなぁ」
と語り合うくらい。
その丸谷先生のオハコである
「アルメニアンダンス」
をふくだが大阪で指揮上演するのは緊張感が走る。
大阪の吹奏楽人にとってアルメニアンダンスは経験値の高すぎる作品。
今回のOSU&CWE90人でも実に6割が演奏経験済。
それぞれに(よくも悪くも)演奏イメージが出来上がっているのだ。
リードが脱稿してからちょうど40年。
いったん楽譜に忠実な演奏をしてみる再学習する経験を務めた。
進みたいバンドを進ませない私。
むちゃくちゃシンドイ合奏になり、演奏にフラストレーションが溜まる。
それでも協力的にその方針を受け入れて頂き、練習を続けてくれた。
本番1週間前に生島団長についに
「なんで私がアルメを振るのかな?」
と聞いた。
「ふくださんを含めて舞台上の皆、音楽が好きな人たちです。そのことを示したいんですよね」
と話してくれて、覚悟が決まった。
作品の美しさや楽しさを表現する努力をすれば実る。
シンドイ練習からの解放は本番なのだ。
プログラムで取り上げた風之舞、アルメ、そしてアンコールでさくらのうた。
約90人のメンバーが、一生懸命に演奏をした結果、予想だにしないボリューム感とドラマ感のある演奏が叶った。
すべてはそのシンドイ練習の成果か。
(引用終わり)
福田先生も悩んでいた。
しかしその傍らで私も悩んでいた。
私の悩みは
「合同演奏の下振り合奏」
この作業をしている時が一番難しかったし、自分自身の勉強になったと感じている。
福田先生による合奏中は
「どういう風に曲を持っていきたいのだろう?」
ということを一言一句逃さず観察し、メモしまくっていた。
何故なら。
私のニュアンスは不必要だからだ。
その分、
「演奏メンバーが楽譜に書いてあることを忠実に演奏できるようになる合奏」
これに時間を割いた。
ゆっくりのテンポから指定テンポで演奏できるまで
「同じ箇所を何度も何度も繰り返し」
練習した。
こういう練習に慣れていない人は
「つまらない合奏」
だったかもしれないが
「音楽人である我々が舞台にのる以上」
絶対に忘れてはならないのが
「決して自己本位にならず、お客さんが聞いて楽しい演奏に持っていけるかどうか?」
ということに
「こだわる」
ことである。
本番の舞台上で
「効果を十分発揮できるような練習を積み重ねること」
である。
この気持ちを大切にして合奏の時間を割いた。
本番当日のゲネ。
福田先生に
「よろしくお願いします」
とバトンをお渡した時に
「ホッとした自分」
がいた。
福田先生も舞台上で熱く
「自分のしたい音楽」
について語ってゴリゴリ実践していた。
舞台上で真剣且つ和気藹々とやりとりする福田先生とメンバーを見ながら
「本番はなんだかいい演奏になるだろうな」
という気配を客席で感じていた。
いよいよ本番。
合同ステージ。
私は舞台袖からステージマネージャーを兼ねて皆さんの演奏を聴いていた。
風之舞が終わる。
すごくドラマチックな演奏だった。
アルメニアンダンスが始まる。
「パパパーン」
みんなの気持ちが一つになっている
「気」
が伝わってきた。
客席にいるお客さんも
「気」
を十分に感じていただけたと思っている。
舞台袖で不思議なことを感じながら演奏を聴いていた。
「ステレオ効果のアルメニアンダンス」
これについてである。
活惚れ2012の当日、3000人の吹奏楽と本番が重なっていた。
3000人の吹奏楽会場は
「西部・大阪市西区・大阪ドーム」
である。
3000人の吹奏楽フィナーレ合同演奏では、丸谷先生指揮によるアルメニアンダンスを大阪ドームで演奏していた。
活惚れ2012の会場は
「東部・大阪府大東市・サーティホール」
である。
活惚れ2012ではメイン曲として福田先生指揮によるアルメニアンダンスをサーティホールで奏でていた。
「大阪城」
を中心として
「西と東に置かれたステレオスピーカーのように」
「西(大阪ドーム)=大阪城=東(サーティホール)」
アルメニアンダンスがほぼ同じ時間帯に演奏されていたのである。
やはり名曲は沢山の人に愛されるんだと。
アルメニアンダンスの演奏が終わる!
音圧の風を感じた。
会場からは本当に沢山の拍手が鳴り響いていた。
ありがとう
「アルメニアンダンス」
ありがとう
「福田先生」
ありがとう
「素敵な仲間達」
私も舞台袖から感謝の念を込めて惜しみない拍手を舞台上の福田先生やメンバーに贈り続けいていた。