キャッスルウインドアンサンブル2011年の初鳴きは、ジョイントコンサートの1曲目に演奏した
「ブロックM」
であった。
指揮台に立って同志であるメンバー皆さんの顔を見渡す。
みんなとてもいい顔をしている。
アイコンタクトで意思疎通を図ることができた。
ヨシッ。
息を吸って指揮棒を振り上げる!
パンパカパカパンパ~ン♪
パンパカパカパンパ~ン♪
前奏が始まった瞬間、
「今年もシーズン開幕」
「キャッスル第2章スタートや」
みたいな気持ちが演奏から伝わってくる。
良かった。
皆がここにいることが喜びである。
Aメロに突入
いつもよりちよっとテンポ遅めだったかな…と冷静に反省しながらも音楽は進んでいく。
トリオに突入
ブロックMはなんてお洒落なマーチなんだろうと改めて感じる。
「特異なコード進行で奏でる旋律」
「スネアのブラシ音」
「トランペットのカップミュート音」
いいマーチは沢山あるけれど本当に数少ない独特の雰囲気をもった作品だ。
Eからのクライマックスでテンポを巻く。
欲を言えばもっと巻きたかった…。
ジャーン。
演奏終了。
今回ブロックMを演奏するにあたり意識したのは、
「阪急少年音楽隊」
「阪急百貨店吹奏楽団」
を統率した故鈴木竹男隊長が醸し出すマーチの雰囲気を出してみたい。
これだった。
キャッスルには鈴木竹男イズムを汲んだ遺伝子が残っている。
遺伝子は形を変えて新たな形を間違いなく形成している。
そう感じた。
この続きは定期演奏会、
「祭」
の演奏でその想いを再現したい。