ブエノチェ~♪
皆様のおかげをもちまして無事終演した
「活惚れ2015(ジョイフルブラス2015&活惚れ2015)」
活惚れ2015の所感について7回に分割してブログを綴ります。
①紫黒城のテーマ編
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/2065.html
②マーチ「春の道を歩こう」「プロヴァンスの風」編
③交響詩「モンタニャールの詩」編
④サウス・ランパート・ストリート・パレード編
⑤かっぽれファンク編
⑥合同演奏編
⑦打ち上げ編
本日は
「②マーチ「春の道を歩こう」「プロヴァンスの風」編」
こちらをお楽しみ下さい。
【②マーチ「春の道を歩こう」「プロヴァンスの風」編】
例年より2ヶ月早い
「活惚れ2015」
今年は三木さんとの合同演奏会ということもあり毎年行っている
「6月」
より前倒しでの開催となりました。
単純に捉えると毎年やっていることより
「2ヶ月早く色んな物事が動き出している」
ということなのです。
先日のシンフォニーホールでの演奏。
「お客様に吹奏楽の醍醐味であるマーチを楽しんでもらおう!」
そんな趣旨から本年の吹奏楽コンクール課題曲マーチより
「2015年課題曲Ⅱ~春の道を歩こう」
「2015年課題曲Ⅳ~プロヴァンスの風」
この2曲を演奏しました。
キャラクターが違う2曲のマーチ
「オーソドックスなマーチ」
かたや
「楽曲構成上奇想天外な展開なるも一度聞いたら耳からメロディーが離れないマーチ」
この2曲を演奏しました。
熱さ溢れるキャッスルのマーチ。
お客様にもこの点について十分伝わったのではないかと思います。
マーチ2曲を演奏した理由は実はこれだけではありません。
演奏した趣旨にはもう一つ意味があります。
「キャッスルのメンバーで実際に本番を経験して主観的、客観的にどうだったか?」
これを計る意味もありました。
話を2012年に戻してみましょう。
2012年、大阪産業大学吹奏楽部の皆さんとコラボレーションしてサーティホールにて開催した
「活惚れ2012」
キャッスルが伸び悩んでいたこの当時。
夏に出場する吹奏楽コンクール課題曲を
「2012年課題曲Ⅲ~じゅげむ」
にするのか
「2012年課題曲Ⅳ~マーチ希望の空」
どちらにするのか正直決めかねてました。
この当時、キャッスルの単独演奏にて
「2012年課題曲Ⅲ~じゅげむ」
この曲を演奏し、合同演奏ではもう一つの候補曲として練習していた
「2012年課題曲Ⅳ~マーチ希望の空」
こちらを演奏しました。
趣旨は今年と同様であり
「実際に本番を経験して主観的、客観的にどうだったか?」
バンドの状態を丁寧に見ることにより現状を計りたく演奏会にてコンクール課題曲を2曲演奏した経緯が過去にあります。
そんな思考錯誤を重ねた2012年
「課題曲Ⅳ~マーチ希望の空」
「自由曲~吹奏楽のための神話」
この2曲で大阪府吹奏楽コンクールに出場しました。
2012年の結果。
「審査員5名の先生方からオールAの金賞を受賞することができました!」
「金賞受賞の大きな喜びに包まれるも残念ながら関西大会の出場には推薦されませんでした。」
そんな結果となりましたがキャッスル創設初の大金星獲得に大いに盛り上がりました。
スーッと何気に読まれた方は
「選曲によってコンクールで良い賞が取れるんだ!」
そう捉えられるかもしれません。
しかし
「話の本質は全く真逆のことを言いたい」
のであります。
昨年2014年。
「大阪府吹奏楽コンクール銀賞」
関西大会出場を目標に右肩上がりで勢いがあったキャッスルウインドアンサンブル。
初めて挫折感を味わった瞬間でした。
我々の楽団活動はコンクールのためのコンクールに出場している訳ではありません。
しかし銀賞が悔しかったのではなく
「演奏面や団内環境面において対策を講じることができなかったこと」
このことが一番悔しかったことであり、残念だったことだったのです。
順風満帆なキャッスルにおいて初めて挫折感を味わった年となりました。
また、演奏会にて複数の演奏曲をプログラムに並べを比較検討したくても
「比較演奏が出来るほどの状態でなかった」
それくらい演奏面や運営面に正直余裕が無い状態で色んなことを断念しながら活動を進めていました。
「挫折感は人間を成長させてくれる最高の薬である」
昨年はそんな痛みを教えてくれる年となりました。
皆さんの努力の甲斐もあり、今年は昨年より行事が目白押しなタイトなスケジュールにも関わらず
「比較検討演奏がプログラムナンバーに並べることができるくらいメンバーの皆さんが頑張ってくれています!」
シンフォニーホールでの演奏を終えて率直に嬉しかったのは正直この点でした。
自己変革のための更なる回想。
昨年2014年のキャッスルの環境と2012年のキャッスルの環境とで一体何が違ったのか?
その答えは
「出場メンバーが目的意識を持って本気で練習に取り組んだ努力の結果」
これが答えなのです。
楽団創設以降、伸び悩んでいたキャッスルが
「メンバー一丸となって様々な検討と努力を重ね主体性を持って本気で頑張った証」
これが答えであり
「選曲が良かった、選曲が悪かった」
そんな軽々しい話では決してありません。
合奏もさることながら個人練習やパート練習の時間も誰に言われることなく皆さん自らが競うように行っていました。
2013年当時から在籍する既存メンバーの皆さんは思い出してみて下さい。
当時は本番の直前になって
「吹けない個所や理解できない箇所がある」
そんなことはほぼ皆無だったかと思います。
しかし昨年はそんな現象面がチラホラ見受けられました。
何が足らなかったのか?
「内面的にも実践的にも本気度」
これが足らなかったと言わざるを言えません。
もう一つの答えは
「技術の優劣を問わずコンクール出場最大人数の65名でコンクールに出場したこと」
この点も昨年を振り返る大きなターニングポイントでもありました。
65名出場は正直冒険でもありましたが
「昨年2014年の勲章」
でもあります。
「MAXの団員でコンクールに出場できたことが正直嬉しかった」
その半面
「指示事項や練習が隅々まで行き届かず結果的に消化不良が多かった」
「内面的に本気で取り組んでいた人と内面的に本気で取り組めていなかったメンバーの層がが二分化した」
昨年の環境を冷静に観察してそのように結果を分析しています。
2012年からの既存メンバーの皆さんは当時との違いについて言っていることが分かるかと思います。
ただ、勘違いして欲しくないのは、新しいメンバーが悪いと言っているのではなく、団員が沢山増えることにより
「キャッスル本来のコンセプトが隅々まで行き届かなかったこと」
「個人レベル→パートレベル→合奏レベルに至る統一感を図れなかったこと」
この点を言いたいのです。
この点については行き届かなかった私自身の反省でもあり
「全てのメンバーに本来の趣旨を伝える努力」
今年はこれを実践すべき年であると昨年の反省を踏まえそう理解しています。
しかし一人では何もできません。
全てのメンバー皆さんと共にキャッスルのコンセプトである
「団員が一丸となって努力すること」
「音楽や楽団をいう人生道場を通じて人間味溢れる団員となる自己変革をすること」
原点回帰してコンセプトに問う環境作りに努めなければならないと痛切しており、現在この点にウエイトを置いて労を費やしている次第であります。
キャッスルはこの内面性を大切にしながら楽団活動を行っている楽団です。
2015年
「ザ・シンフォニーホール」
にて
「2015年課題曲Ⅱ~春の道を歩こう」
「2015年課題曲Ⅳ~プロヴァンスの風」
この2曲を演奏しました。
「皆さんにはどのように映りましたか?」
課題曲の次の本番の舞台は
「8月に開催する大阪府吹奏楽コンクールです!」
どうせ演奏するなら
「未来のキャッスルの演奏を見越した選曲」
「練習の効率性」
これらをイメージしながら
「来るべき日に向けて準備を進めていきます」
今年の答えは至ってシンプルです。
キャッスルのコンセプト
「団員が一丸となって努力すること」
私も含め皆さんとこの気持ちを共有すること。
「音楽と人と向き合う環境を作ること」
これしかありません。
「再チャレンジに向けて」
共に頑張りましょう。