なますてー☆
3月3日のジョイントコンサートに向けてキャッスルが取り上げる新曲について触れたいと思います。
今回キャッスルが取り上げる曲。
「アンパリト・ロカ」
通称
「アンパン」
この曲はスペインの作曲家、故ハイメ・テキシドールが作曲した作品です。
曲のタイトルを聞いて
「女性の名前」
とすぐに分かった人は相当なスペイン通でございます!
ハイメ・テキシドールは1884年スペインに生まれた作曲家であり、作曲者兼指揮者のテキシドールは1927年から36年までバルセロナ市立吹奏楽団の楽長を務め、その間たくさんの曲を自らのバンドのために作曲するとともに、楽譜出版社を設立して、それらの曲を出版したことで有名です。
「アンパリト・ロカ」
この曲は数多い作品の中でも代表作とされるものです。
作曲者のテキシドールは作曲家やサックス奏者として活動する傍ら、音楽学校の先生として教えていた時期もありました。
この曲を書いた頃、当時の音楽学校の生徒に
「アンパリト・ロカ」
という女性がいて、彼女の名を曲名にしたことで有名す。
曲のタイトルにするくらいなので、きっと彼女に特別な想いがあったのかも知れません。
アンパリト・ロカは
「パソ・ドブレ」
と呼ばれるスペインの民族音楽であり、闘牛場の行進の音楽としてよく知られています。
パソドブレとは、男女がペアとなり、スペインのマーチ風の音楽に乗って踊るダンスのことをいいます。
伝統あるこのダンス
「男性は闘牛士」
「女性は闘牛士の持つ赤いケープ」
を演じます。
スペインの国技と言われる闘牛は、ダンスにまで及ぶほどその影響力が強いことがよく分かります!
パソドブレは本来
「ゆっくりと落ち着いたテンポ感」
だったらしいですが、社交舞踊に取り入れられて流行したものは
「テンポが速く軽快なテンポ感」
時代と共に大衆の手により変化を遂げました。
いわゆる
「スパニッシュマーチ」
と言われるのは、このパソ・ドブレのスタイルが多いのが特徴です。
アンパリトロカは軽快で迫力のある金管群のメロディで始まります。
Aメロに入るとピッコロ、フルート、Ebクラリネット、Bbクラリネット、トランペットが抑揚豊かな旋律を奏でます。
Bメロは対照的にトランペット、コルネット、ユーフォニウム、トロンボーンの中高音楽器の力強い旋律に合わせてスネアドラムの16分音符のビートが熱狂的な情景を醸し出します。
Cメロに入ると調が明るく柔らかくなり、トランペット、クラリネット、オーボエ、アルトサキソフォーンの華やかな旋律の裏でピッコロ、フルートがキラキラ感を添えます。
同じ旋律を繰り返す中で楽器の音色の変化とカウンターメロディ(オブリガート)を朗々と奏でます。
Dメロから終盤にかけては
「これぞ!スパニッシュ!」
この雰囲気を感じます。
気持ちの高ぶりと共に華やかに曲の終わりに向かってテンポを捲し立てます。
最後はスペイン語
「オレッ」
この
「お囃子や声援」
のかけ声と共に
「スペインの風」
を感じます。
闘牛士のように熱い
「スパニッシュフィーバー」
的な演奏を目指したいと思います!
【第28回ジョイントコンサート】
日 時:2013年3月3日(日)15:00開演(14:30開場)
会 場:守口市民会館(さつきホールもりぐち)・大ホール
入場料:全席自由500円(税込)
出 演:アラジンガラウインド・蒲生ディストリクトバンド・キャッスルウインドアンサンブル
曲 目:CWE単独演奏~アムパリト・ロカ・七五三・ジャパニーズ・グラフィティIX(山口百恵メドレー)・サウスランパートストリートパレード
合 同:出演者合同演奏~アルメニアン・ダンスパートI・アメイジング・グレース・ウエスト・サイド・ストーリー・セレクション
客 演:客演指揮~五味渕友敬(元大阪交響楽団ホルン奏者)
主 催:第28回ジョイントコンサート実行委員会