ブエノチェ~♪
「第3回祭」
今年を振り返りつつ、演奏会の感想の続きを記していきます!
本日は
「第3回祭の感想~演奏編(第3部・後編)」
です!
【ミス・サイゴン】
キャッスルが演奏した
「ミス・サイゴン・シンフォニックポートレート」
コンクール等でよく演奏されるバージョンと違い、原作のミュージカルにとても忠実なアレンジでした。
アレンジは作・編曲家の
「福田洋介先生」
アレンジでした。
今年は本当に福田先生にお世話になりっぱなしの一年でした。
サーティホールの客席にてリハーサルから本番まで聴いて頂いていたので
「非常に気合が入った」
のは言うまでもありません!
そんなリハーサルで出来事。
ミスサイゴンの冒頭。
自分のイメージ
「戦争が背景の曲」
なので
「少しハラハラするくらいの鼓動で進みたい」
という想いがありました。
舞台で合わせをするテンポ間がなんとなく自分自身しっくりきません。
「ヘリコプターが近くに迫ってっくるプロペラ音(シンセ音)」
恋人同士を引き裂くヘリの轟音をじっくりと聞かないといけないのに気が急ぎました。
「ピストルの射撃音」
相手を打ち抜くはずのところでエアピストルのコードが外れました…。
珍しく舞台上で
「不機嫌な自分がいてる」
こんな自分がいてることに気づきました。
そんな気持ちを押し殺しながらもリハーサルを続行。
リハーサルを続けるうちに客観的に自分自身を観察するもう一人の自分が出現しました。
「奏者とのシンクロ率が低いことや演奏のアクシデントが多くて怒っている自分って『本気』やん」
と考えると気分が徐々に楽になりました。
リハーサルも終わり。
想定できる事故は全部出し尽くしました。
ここからがキャッスルの底力の発揮です。
本番前の私の儀式。
控え室の
「お風呂」
に入ることです(笑)
湯船に使って
「演奏をイメージトレーニングすること」
この時間で
「頭と気持ちがスッキリ」
しました!
いよいよ本番。
第1部、第2部も盛況に終わりました。
とうとう第3回祭のクライマックスの曲を迎えます。
司会者の阪東さんがミスサイゴンの物語を客席のお客さんに語ってくれます。
指揮台に上がります。
まぁくん作成の
「ヘリコプターの轟音が会場をつつみます」
ヘリコプターが飛ぶ中演奏スタートです。
「タカタカカタカ」
冒頭のピアノを弾くマミさんとは休憩中の舞台袖にてテンポ合わせを実行。
本番テンポは少し気持ちゆっくりめでいくことを申し合わせていました。
申し合わせどおりのテンポ感で演奏が始まります。
トロンボーンや低音群の荒々しいテーマが流れます。
「ガーン」
「ガーン」
ドラをしばく音。
これらのやり取りを終えたと思うとお馴染みの
「にゃぉーん・にゃおーん」
ベトナム民族楽器を表現するぼっちゃまのソプラノサックスが流れます。
ここまでくると一安心です。
「うん。大丈夫。」
情熱的な音楽が流れているのを肌で感じていました。
演奏に没頭してミスサイゴンのドラマに入り込んでいる自分がいました。
「主人公がナイトクラブで恋に落ちるシーン」
「永遠の愛を誓うも長く続かない恋」
「サイゴン陥落の日」
再びヘリコプターの轟音が鳴り響き二人を引き裂きます。
ヘリのSE音に負けずと鳴っているバンドの重厚な音量。
この部分は客席で聴いている人にも十分説得力があったかと思います。
「別れた恋人クリスとの別々の生活」
「自分の意に反したいいなずけトゥイが迫る突然の復縁」
意を決して主人公キムはトゥイに対してカミングアウトします。
「この子は私の子供!私の全て!生きる力!この子に触らないで!あの人が帰るまでこの子は私が守る!」
タムと名づけられた子の存在を知ったトゥイ。
タムを見たトゥイは逆上してタムを殺そうとします。
自分の子を守るため拳銃の銃口をトゥイに向けて叫びます。
「大地がまわる!運命がまわる!手がしびれている!感じない何も!いやっ!渡さない!」
トゥイはキムに問いかけます。
「俺を殺せるのか?」
キムは答えます。
「そうよ。道はないわ。殺す!」
「ズキューン」
会場に銃声が響き渡ります。
フェルマータの残響終わりからトゥイを撃ち抜きました。
群集が歌う歌が流れます。
「This is the Hour」
時が来たこの国 沸き上がるこの力
嵐の中を光る稲妻 輝ける夜明け
この人をたたえよう
この国の父なのだ
勝ち抜いた祖国よ
ラストクライマックス部の
「This is the Hourのトゥッテイが流れます」
舞台と客席が一つになっていることを背中で感じました。
トランペットとどさんが放つ
「レーザービーム・ハイC」
その高音が会場に鳴り響いています。
そして曲の最終音が底鳴りします!
「ジャーン」
残響が終わると同時に物凄い拍手のスコールを浴びました。
舞台上に立つメンバーも自然に笑顔がこぼれているのが分かります。
自画自賛になりますが
「ドラマティックな熱演」
でした。
この言葉がぴったりのクライマックスでした。
ありがとう。
キャッスルメンバーの皆さん!
ありがとう。
会場の皆さん。
ありがとう。
福田先生!
やりきった感一杯の演奏会でした。
演奏後、福田先生からありがたいコメントを頂きました。
「ミスサイゴンの後半部(This is the Hour)は完全にキャッスルのものになりましたね」
自分達が奏でる演奏により
「人に何かを伝えることができた証明」
でした。
そのことが本当に嬉しかった。
楽団活動の根底は
「人に何かを訴えかける熱い演奏をすること」
これが大切なんだと。
そのためには
「自分達が真摯に音楽に向き合わないと伝わらない」
ということだと。
本当に素晴らしいこの仲間達
「キャッスルウインドアンサンブル」
このメンバーに心から最高の拍手を送りたい。
【第3回祭の感想~記念撮影編】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1179.html
【第3回祭の感想~演奏編(第1部)】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1180.html
【第3回祭の感想~演奏編(第2部・前編)】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1181.html
【第3回祭の感想~練習の裏側の裏側編】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1183.html
【第3回祭の感想~アンケート編】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1185.html
【第3回祭の感想~演奏編(第2部・後編)】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1191.html
【第3回祭の感想~演奏編(第3部・前編)】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1203.html
【第3回祭の感想~演奏編(第3部・後編)】