ブエノチェ~♪
皆様のおかげを持ちまして
「第4回祭」
無事終演することができました。
今年度1年間の活動への感謝と演奏会終演の余韻をかみ締めながら祭を振り返りたいと思います。
本日は
「第4回祭~演奏編(第3部)】
です。
【シバの女王ベルキス~総括】
第4回祭のメイン曲。
シバの女王ベルキス。
キャッスルがレスピーギの世界観にチャレンジした今年。
ベルキスは個々の技術が高くなければなかなか仕上がりがよくならない難曲である。
節の歌い方、ソロワークなど化粧や誤魔化しが効かない曲ゆえに難曲といわれる所以である。
キャッスルもようやくベルキスにチャレンジできる楽団へと成長した(と思っている)
演奏会までの道のりに時間はかかった。
ベルキスの曲想を掴むため、我々単独演奏ではなく、6月に開催した演奏会活惚れ2013において
「河内長野ブルーウインズさん」
「指揮者今西正和先生」
このコラボレーションにより、私を含めて全ての団員がベルキスに対して
「勉強やシミュレーション」
これをすることができた。
一度本番を経験した曲を今回の本番で自分のものにできるよう
「ベルキス単独演奏に向けての気概や準備をすること」
これが今年のメインに向けての我々CWEメンバーの
「チャレンジ」
であった。
結論から言うと
「CWE単独自力でのベルキス演奏」
これは残念ながら今一歩及ばずの結果に終わった。
編成上、絶対的に人数が足りなかった
「ホルンやパーカッション等」
このパート等に関してはCWEメンバーの自力ではなく、演奏に関して一部お手伝いを頂いた。
お手伝い頂いた皆様本当にありがとうございました。
今回特筆すべきは
「桃山ウインドオーケストラさん」
MWOさんからお手伝い頂いたパーカッションのお二人さんが心強かった。
桃山ウインドさんも今年ベルキスを演奏していたのを知っていたので桃山ウインドさんにお願いしてお二人にお力添え頂いただけたことが非常にありがたかった。
また、演奏の効果や華として
「トランペットバンダ隊」
にも御尽力いただいた。
同級生であり
「あんたもうキャッスルの団員でしょう!」
そんな異名をもつ
「りーもーさん」
率いる
「りーもーバンダ隊の皆さん」
ありがとうございました!
クライマックス非常に盛り上がりました!
我々だけで本来すべきことを
「どうしても無理であったり足りない部分」
この脆弱面に一部お力添えを頂きながらの
「2013年メイン曲ベルキスの演奏」
となった。
本番の演奏は
「熱演」
と言っても過言ではない
「気持ちがしっかりのってる演奏」
だった。
舞台上でのライブ感が非常に良く私も熱が入った!
本番の録音を聴くとまだまだ付け焼き刃の部分が多々あったがそれを感じさせない圧巻の演奏だった。
良い面も悪い面も赤裸々に楽章ごとに感じたことを率直に述べたい。
【第1楽章~ソロモンの夢】
今回のベルキス演奏上のテーマ。
レスピーギが持つ色彩感である。
1楽章と3楽章に共通して言えること。
「曲が持つ妖艶さやなまめかしい雰囲気を醸し出しすこと」
だった。
逆に言うと
「一本調子の演奏」
「タンパクな演奏」
これは絶対にしたくなかった。
対策として
「テンポをできるだけゆっくりと設定した」
「フレーズを丁寧にゆったりと吹いてもらう意識を高めた」
これらをオーソドックスな対策としてソロワークを回してもらった。
トゥッティでは他の楽団より多いサクソフォーンを多様に使った実験を確認できたので今後のレスピーギ曲のサンプルを得ることができた。
【第2楽章~戦いの踊り】
M氏のティンパニで演奏が締まった!
戦う気持ちを頂いた。
戦いの踊りの変拍子感はもっと
「民族性丸出し」
そんな荒々しさや闘志が欲しかった。
中間部のトランペット&ホルンによる
「16分音符で刻む心音」
これがよく聞こえて好感が持てた。
この16分音符の心音に合わせて2楽章のクライマックスへ!
ホルンが吠えて3楽章へ。
【第3楽章~夜明けのベルキスの踊り】
1楽章同様にテーマは妖艶さだった。
冒頭から続く8分の9拍子。
8拍目、9拍目が保てず前に行こうとするので
「この終拍のためや我慢との戦い」
だった。
全般にアゴーギクが必要な楽章。
私の棒とソリストとの間に共通認識のテンポの揺らしや伸び縮みが必要な面が多かった。
大きな事故はなく演奏は流れたが、この種のテンポ変化を要する曲を演奏する際、お互いもっと
「阿吽の呼吸」
で演奏できるようになるまで練習するなり、理解しあえるようにすることが課題だと理解した。
楽章中随所に現れるチェレスタとハープ弾部の主張がブラボーだった!
【第4楽章~狂宴の踊り】
4楽章はキャッスルらしい
「行き足かいい圧巻の演奏」
だった。
「スッ!」
4楽章の冒頭テンポ!
「早っ!」
と感じた方もいると思うが
「狂乱」
するにはこれくらいのぶっ込みが必要だと感じた!
前半の木管テーマの唸りがよく聞こえて気分が高揚するのが良く分かった、
その高揚した気持ちを遮るように
「パーパーン」
と
「トランペット音が突き刺さる」
木管郡が奏でる三連音符の下り合わせて音楽が一旦収まる。
舞台の向こうから
「影トランペットの響き」
が聞こえる。
舞台裏のトランペット奏者と指揮者との反響板越しの合わせ。
舞台ひな壇下手に置いたテレビカメラで映す私の姿を舞台裏でトランペット奏者がモニターを見ながら合わせる!
BUFFさん粋な計らいありがとうございました!
影トランペットの鳴きが終わると同時に音楽はクライマックスに向けた
「8分の6拍子」
に拍子が変わり宴を盛り上げる!
気持ちの高揚と共にテンポや音圧が徐々に上がっていく!
舞台下手から
「りーもーバンダ隊がサーッと舞台花道へ入ってくる」
のが見えた。
全てのメンバーは揃った!
「パーンパーンパンパンパンパンパパパパパーン」
金管群による重厚なファンファーレが吹き鳴らされる!
私も負けずと
「ジョジョ立ちで指揮を振る!」
いよいよベルキスクライマックスを迎える瞬間だ!
「舞台から音のレーザービーム」
「花道から音のレーザービーム」
「舞台から音のレーザービーム」
「花道から音のレーザービーム」
音のシャワー合戦がホール中に繰り広げられる!
金管群が吹き鳴らすファンファーレと対照的に
「低音群と打楽器による4分音符の下りの繰り返し」
この繰り返しフレーズに合わせて曲がだんだんと力強くリッタルダンドしていく。
木管郡のトリルの装飾音に合わせ金管群が最後のファンファーレ音を吹き鳴らす!
私の左手は自然に最後のファンファーレ音に合わせ
「一本指を頭上斜め45度に振り上げている!」
指揮棒を持つ右手を振り上げフィニッシュ!
「ダ・ダンッ」
ワーッ!
会場から拍手と
「ブラボーコール」
これが聞こえます。
久しぶりに
「エキサイティングな演奏」
そんな演奏ができたと興奮している自分がいた!
花道のバンダ隊に手をかざしお客様から拍手を頂きます。
奏者を立たせてお客様から拍手を頂きます。
私はお客様に頭を下げます。
親愛なるキャッスルメンバーの皆さん
「自分たちの音楽ができたことにありがとう」
祭に足を運んで下さった皆さん
「最後まで聴いてくれてありがとう」
そんな
「ありがとうの気持ち」
この気持ちと興奮冷めやらぬまま頭を下げていた!
今年チャレンジしたベルキス。
来年奏でるレスピーギ曲にチャレンジする
「新たな扉を間違いなく開けた演奏」
となった!
【第4回祭の感想~本番前編】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1551.html
【第4回祭の感想~演奏編(第1部)】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1552.html
【第4回祭の感想~演奏編(第2部・前編)】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1554.html
【第4回祭の感想~演奏編(第2部・中編)】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1559.html
【第4回祭の感想~演奏編(第2部・後編)】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1560.html
【第4回祭の感想~演奏編(第3部)】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1566.html