大型で強い台風12号は日本の南の海上を西へ進んでいます。
台風は次第に進路を北寄りに変えて、これから週末にかけて比較的ゆっくりとした速度で本州に近づく見込みです。
皆様、激しい雨や土砂災害に十分気をつけて台風情報に注意を払ってください!
台風…。
小さい頃は台風がやってくるだけでワクワクしました。
「学校が休みになる!」
「何かが起こりそうな気がする!」
という無責任さ一杯の無邪気な気持ちでした。
でも大人になって色んな事を知ったり経験したりすると子供のような気持ちにはなれないんですよね…。
いつもは
「ノー天気な性格の私」
ではありますが、こう見えても
「苦手意識」
「トラウマ」
というものを抱えています。
皆さんも当然そうかもしれませんが、私は
「災害」
に対して本当にいい思い出がありません。
「大自然の前に人は無力」
という人の生死をリアルに見てきたから…。
大自然が繰り出す脅威の前に人は
「理解や納得がいかないこと」
が本当に多いのです。
人が人の世界で繰り広げる
「いさかいや喧嘩あるいは抗争」
なんて所詮、人と人がぶつかり合うことであり、そこには、
「疑念、憎み、恨み、辛み、妬み」
という因果関係、すなわち原因に繋がるはずの
「動機や背景」
「何らかのエピソード」
「何らかの感情」
が必ず己や相手の中にあるのです。
人が為す
「一時の感情」
なんて時間をじっくりかけて冷静に紐解けば、良い悪いは別として、
「いつかは納得できる」
ものなのです。
だって。
人間なんですから。
でも、自然が繰りだす行為に人は
「理由無き無力」
しか残らないのです。
だから自然が繰り出す災害が
「私は嫌い」
なのです。
嫌いだけなら楽です。
災害の時も家庭を顧みず働いている人が世の中には沢山います。
例えば
「台風情報を伝えるキャスターやテレビ局の職員」
「災害現場で救助活動や事案処理を行う警察官や消防士あるいは自衛官」
「河川や港湾の氾濫を防ぐ対策を試みる行政職員」
「交通機関を受け持つ鉄道や運輸関係の職員」
「停電を復旧する電力会社職員及びその工事士達」
例えだすときりが無いですが、そんな人達が
「大きな社会構造」
の中で
「縁の下の力持ち」
のように働いているのを目の当たりにしてきましたし自分もそのように生きてきました。
私は昔、自分の相方にこの言葉を言うのが非常に心苦しかったのを憶えています。
「ごめん。台風きたら仕事なんで食事の約束キャンセルで。」
「ごめん。台風きたら何日か帰れないんで。」
災害が近づくと本当に
「トラウマのような気持ち」
に襲われて落ち着かない自分がいます。
でも今の僕は昔と違って環境が大きく変わりました。
「現場の第一線には職場の後輩達が昔の僕のように先に駆けつけてくれる」
「ごめん。と謝る相方もいない」
地位や自由を手に入れても
「何とも言えない淋しさ」
しか今の僕にはなんだか残っていません(笑)
「あの時…。今みたいな環境だったらもっと違う世界があったはずのにな…。」
と振り返ったりもしますが
「ストイックに一生懸命頑張ったから今の自分がある。」
「終わったことだ。仕方ない。」
と感情を割り切っている自分がいます。
今年の3月に発生した地震や津波の時も同じ気持ちになりました…。
間もなくやってくる台風に際してももそういう気持ちです…。
災害は私の心の奥底で
「液体窒素により凍らせて眠らせている感情」
を呼び起こそうとするから
「嫌い」
なのです。
早くやり過ごして
「晴れ渡った青空」
が見たい!
そんなトラウマと今日も闘わなければならない自分がいます…。
皆さんごめんなさいね。
たまには心中を吐露させて下さい。
オフコースの
「眠れぬ夜」
みたいです(笑)
眠れない夜と
雨の日には
忘れかけてた
愛がよみがえる
【2011.3.12~震災から一夜明けて】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/550.html
【2010.1.17~レクイエム】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/126.html
【2009.10.28~府庁移転案】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/45.html
【2009.10.8~台風が去って】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/25.html
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トラウマ。
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