ブエノチェ〜♪
現在キャッスルウインドアンサンブルは
「スターウォーズ」
この有名な映画音楽に取り組んでいます。
スターウォーズの原曲はいわずと知れたオーケストラですよね!
ここ最近の合奏にて
「吹奏楽でオーケストラ曲を演奏する留意点」
この点について奏者の皆さんに随時お伝えをしています。
合奏を効率よく進めるためオーケストラアレンジ曲を吹奏楽で演奏するうえでの大きなポイント5点について記しておきます。
【ポイント①〜原曲をよく聞くこと】
とにかく原曲をよく聞くことです!
オケの基本編成にないサクソフォンやユーホニウムは自分のパートがどの弦楽器(ストリングス)を担当しているか知ることや把握することです。
他の管楽器もオケの管楽器パートなのかストリングスパートなのかを把握することから全ては始まります。
【ポイント②〜バランスを考える】
特にストリングスの担当を受け持つパートですが楽譜に付しているダイナミクスレンジをそのまま受け入れず一度考えましょう。
従来の弦楽器群への指示バランスを間に受けて管楽器群によりそのまま演奏してしまうと
「管楽器群を担当する管楽器パート」
「弦楽器群を担当する管楽器パート」
との区別がつかず
「同種管楽器による輻輳」
によりコントラストが出てきません。
役割分担をしっかり理解しないとゴワゴワとした整理されていない印象の演奏に陥ります。
奏者を間引いたり指示している箇所はそのような意図があります(編曲上の問題では無く、規定編成に対しての増減も含めて)
【ポイント③〜アーテキュレーションの違いや奏法の工夫】
これも管楽器と弦楽器の違いについて考える必要があります。
特にストリングスを担当するパートは
「ストリングスのようなスラーで聴こえているか?」
「アクセントはアタックや発音として捉えて良いのか?」
「あるいはアクセントの解釈としてアタックでは無く、弦を強く引く重みや強調を指示しているのか?」
「管楽器の奏法に無いピチカートの表現はどのように演奏するのか?」
これらについて客観的に研究することが必要です。
楽譜に書いてあるとおり吹いて満足している間は違う聴こえ方になっている可能性があります。
【ポイント④〜音色の統一】
音色の統一という点にオーケストラと吹奏楽の大きな違いがあります。
オーケストラのストリングスは
「コントラバス、チェロ、ビオラ、バイオリンというように、最低音から最高音まで音色が統一」
されています。
吹奏楽で例えるなら
「クラリネットにおけるE♭、B♭、アルト、バス」
「サクソフォンにおけるソプラノ、アルト、テナー、バリトン」
とでもいいましょうか。
「オーケストラはストリングスを中心に管楽器がそれに色を添えて音色の変化をつける」
というのに対して
「吹奏楽は、主にストリングスパートを受け持つクラリネット、サクソフォン、ユーホニウムなどの複数の種類の管楽器により音色を作り上げている特性がある」
といえます。
多種の管楽器による
「音色の統一」
「アレンジ上分解されているフレーズ組み合わせの統一」
これらが求められます。
【ポイント⑤〜響きの違い】
弦楽器は共鳴の原理として
「弦と共鳴胴(響板たる本体)がある」
引いた弦の音が響板に共鳴して響きを豊かにし残響を持たせる。
吹奏楽の主流楽器である管楽器の響きとは?
「弦に変わる唇やリードを共鳴胴たる口腔内の形(舌の位置など)を上手く活用して音を響かせること」
によって奏でる
「倍音がしっかりと鳴っている豊かな音」
である。
これは木管リード楽器、金管の唇など奏法に違いはあるものの
「苦しい硬い混ざらない音色を出さないよう常に心がける」
これらを意識することにより
「ストリングスのような響き」
「ストリングスに無い吹奏楽独特の響き」
これらに繋がるはずです。
難しいことを言っているかも知れませんが
「目標や目指す音楽の方向性、メルクマール」
これをしっかり示さなければ到底良い音楽には行き着くはずがありません。
親愛なるキャッスルの皆さん!
共に頑張りましょう。