【訃報】
「吹奏楽の父」と称された秋山紀夫先生が、令和7年12月9日、96歳にて永眠されました。
秋山先生は、アメリカと日本の吹奏楽を結ぶ架け橋となったバンドディレクターであり日本だけでなく世界の吹奏楽を牽引してきた指導者であります。
半世紀を生き抜いた我々世代といえば。
学生当時はまだCDの普及もままならないカセットテープを愛用していた昭和世代。
ラジオから流れる音楽をカセットテープに録音して繰り返し聴くことが良い音楽に触れることができる唯一の情報源でした。
「ブラスのひびき」
秋山先生のパーソナリティで始まるNHKのラジオ番組。
番組の冒頭に流れるオープニング曲は西宮市立今津中学校が1975年全日本吹奏楽コンクール特別演奏で演奏した
「メダリオン行進曲」
でした。
メダリオンの演奏に合わせて。
https://youtu.be/qcg-Gx4ckMI?si=8tQkHE1p4YejzhKy
「おはようございます。日曜日の朝のひととき。爽やかな吹奏楽でお楽しみ下さい。」
この決まり文句の後に始まる毎週取り上げられる演奏の数々を録音してはテープが擦り切れるまで沢山繰り返し聴くのが学生時代の楽しみであり、多感な時期に沢山影響を受けた番組でありました。
また、自分達が奏でる母校の全国大会での演奏がラジオで流れた時にワクワクしながら聴いた高揚感も忘れることができない思い出のひとつです。
秋山先生ありがとうございました。
また一つの時代の終わりを感じる悲しいニュースでした。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

