先日お知らせのとおり大阪府下への緊急事態宣言発令に伴いキャッスルウインドアンサンブルはコンクールを棄権しました。
本日のブログ
「2021年キャッスルウインドアンサンブルのコンクールドキュメント」
苦悩と葛藤について記したいと思います。
先週7月29日の木曜日。
降って沸いたように大阪に緊急事態宣言が発令されるとの情報を得ました。
「今、大阪は発令基準に至ってないけど変異株の影響によりこの1〜2週間で景色が激変すると。」
楽団スタッフには
「8月7日(土)ホール練習」
「8月14日(土)、8月15日(日)ホール練習」
仮予約手配を含めてキャンセルもあり得るとの準備に入りました。
前回の5月から6月にかけての緊急事態宣言。
コンクール会場であるサーティホールは事態宣言を受けて閉館していた実績がありました。
「ホールが閉館すればコンクールも強制終了」
「ホールが開いても市中感染が昇る環境下での三密回避はできない」
判断のジャッジは発令が見込まれる明日7月30日しかないと。
7月30日金曜日の夕方。
8月2日から大阪府に緊急事態宣言発令の政府決定。
7月31日土曜日の練習で
「コンクールの中止或いは棄権がある旨のアナウンス」
緊急事態宣言が発令されば
「メンバーやメンバーの家族を含めた命と健康を守る措置をとる」
この選択肢のカードも持ち合わせていましたが、コンクールに向けて健気に練習してきたメンバーの姿を見てきただけに
「伝える辛さ」
この辛い気持に心が支配されていました。
7月31日土曜日の練習。
意を決して現状説明をメンバーにしました。
明日8月1日がコンクールシーズン本番を迎えることなく最後の練習になると。
ただ、湿っぽく終わりたく無かったので、その日練習に参加できるメンバーで
「プレ本番のような録音会を開催しようと」
先日配信した録音会はそんな過程の中立案した会でありました。
8月1日の日曜日。
2021年キャッスルウインドアンサンブルのコンクールシーズン最終日がやってきました。
録音会。
キャッスルメンバーの素敵なところ。
「楽しく、明るく共に過ごす時間を共有しました。」
キラキラ活き活きしたこの雰囲気。
今のキャッスルの状態の良さと絆の強さを現している。
メンバーの皆さんの立ち振る舞う姿。
目を細くして見ていました。
本当にありがとう。
そんな愉快なメンバーと約一か月の予定でのお別れとなりました。
8月2日。
緊急事態宣言が発令されました。
今回の事態宣言でのホール閉鎖はなく、吹奏楽コンクールは感染症対策を講じなが開催する旨連盟から連絡がありました。
中止は無いと判明したことから
「キャッスルウインドアンサンブルの棄権」
こちらを連絡しました。
コンクールの自由曲。
「紫黒城のテーマ」
当団の委嘱作品で満を持して臨むはずでした。
このような結果に至ったことを作曲者である
「福田洋介先生にお伝えしました。」
英断に感服しますとのお返事に添えて録音会の演奏を聴いての感想
「キャッスルの皆様の演奏、いつも輝かしいですね。コロナ禍はともあれ、ますますのご活躍を心から祈念します!!」
とのありがたいお言葉をいただきました。
なんだか心が救われた気がしました。
2021年のしょっぱい夏は終わりました。
ドイツの詩人ゲーテの言葉。
「涙とともにパンを食べたものでなければ人生の本当の味は分からない。」
人は涙を流して強くなる。
人生に無駄な時間はない。
どんな経験であっても人生を生きるための糧となる。
今の気持ちや内面を表す言葉です。
キャッスルウインドアンサンブル。
今のメンバーと共にまた一つ強くなった経験です。
緊急事態宣言が明けて早く素敵な仲間の顔が見たいな。
親愛なるキャッスルの皆さ〜ん♪
元気な笑顔でまた会おうね!