ブエノチェ~♪
本日のブログ。
活惚れ2017第Ⅲ部、合同ステージで演奏する
「バレエ音楽 白鳥の湖」
です!
白鳥の湖はチャイコフスキーが作曲したバレエ音楽として有名な曲です。
今回演奏する吹奏楽アレンジは、
「保科洋編曲」
による作品から
「第1幕・第 1曲(情景)」
「第2幕・第10曲(情景)」
「第2幕・第13曲(四羽の白鳥の踊り)」
「第3幕・第17曲(情景・賓客たちの登場とワルツ)」
「第3幕・第18曲(情景)」
「第3幕 第21曲(スペインの踊り)」
「第4幕 第29曲(情景・フィナーレ) 」
これらをセレクションして演奏します。
白鳥の湖の初演は
「1877年」
「モスクワ・ボリショイ劇場バレエ団」
により初演されました!
お気づきの方はおられるでしょうか?
そう。
今回の活惚れ第3部合同ステージで演奏する
「祝典序曲」
「白鳥の湖」
どちらの曲も
「ロシア音楽」
「初演がボリショイ劇場管弦楽団」
という共通点を持っているのが特徴です!
オーケストラの演奏を聴いてみましょう。
【バレエ音楽・白鳥の湖】
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏:ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
素敵な演奏ですね。
白鳥の湖はドイツの作家
「ヨハン・カール・アウグスト・ムゼーウス」
による童話
「奪われたヴェール」
を元に構想が練られ
「1875年ボリショイ劇場の依頼」
によって作曲を手掛け
「1877年3月4日 モスクワ・ボリショイ劇場バレエ団」
により初演されたのです。
白鳥の湖はチャイコフスキーにとって初めてのバレエ音楽でしたが、初演当時は踊り手、振付師、指揮者に恵まれず、評価も低く
「お蔵入りとなった曲」
として演奏されることはありませんでした。
しかし、チャイコフスキーの没後に脚光を浴びることとなります。
失敗に終わった「白鳥の湖」の初演は1877年。
その後サンクトペテルブルグの帝室
「マリンスキー劇場監督官ウセヴォロジュスキー」
「振付師のプティパとイワノフ」
「作曲家で指揮者のドリゴ」
らによる、台本や演出に手を加えるなどの努力を重ねた結果により
「1895年に全幕蘇演」
されたものが、今世界中で上演されている
「白鳥の湖の原典版」
となっておりその原典版は
「プティパ・イワノフ版」
と呼ばれています。
原典版は
「チャイコフスキー没後2年目にあたる1895年1月15日に蘇演」
され、ここで初めてその曲が持つ真価を認められ、ロシアバレエが後世に残した最大の遺産の一つとして
「白鳥の湖は永遠の命を与えられた」
のです。
演奏するにあたり白鳥の湖のあらすじについておさらいしてみましょう。
【第1幕】~宮廷の庭~第1曲(情景)
成人を迎えた王子ジークフリートを祝う宴が行われています。
王子は母である王妃から明日の舞踏会に候補の姫の中から花嫁を選ぶよう命じられます。
王子は父を亡くしていて、成人となったこれからは、自分が妃をめとり王となって国をおさめなければなりません。
ジークフリート王子にとって王妃の期待は重くのしかかって彼を憂鬱な気持ちにさせるのでした。
憂鬱になったジークフリートは、ふと見上げた空に白鳥の群れが飛んでいるのを見つけ、魅入られるように白鳥を追いかけます。
気を紛らわせようと、王子はお祝いに王妃から贈られた弓矢を持って狩りに出かけて行きました。
【第2幕】~夜の湖畔~第10曲(情景)・第13曲(四羽の白鳥の踊り)
寂しげな湖のほとりに来たジークフリート王子。
一羽の白鳥を矢で射ようとした時、王冠をいただいた一羽の白鳥が美しい娘に姿を変えるところを目にして王子は驚きます。
その娘の名はオデット。
オデットは王子に白鳥の姿をしている素性について話しました。
オデットはフクロウの姿をした悪魔ロットバルトの魔法により白鳥へと姿を変えらていて、夜の間だけこの湖のほとりで人間の姿に戻ることが許されていると告白した。
悪魔による魔法を解く方法はただ一つ。
誰にも愛を告白したことのない青年が自分に永遠の愛を誓うことなのだとオデット姫は話します。
オデット姫の美しさに一目で恋に落ちた王子は「私が永遠の愛を誓って悪魔の呪いを解いてあげましょう」とオデットに申し出たのでした。
【第3幕】~宮廷の大広間~第17曲(情景・賓客たちの登場とワルツ)・第18曲(情景)・第21曲(スペインの踊り)
王子が各国の花嫁候補の中から妃を選ぶための舞踏会が開かれています。
王子は昨夜出会ったオデット姫と愛を誓ったことを王妃に話し、この中の誰とも結婚しないことを告げ王妃をがっかりさせ嘆かせます。
そこへ見知らぬ貴族が娘を連れて現れました。
貴族の正体は、悪魔ロットバルトが貴族に化け、オデット姫そっくりに化けさせた自分の娘オディールを連れて舞踏会にやってきたのです。
王子はオディールをオデット姫だと信じ込み、化けているオディールに永遠の愛を誓ってしまいます。
雷鳴が鳴り響き、悪魔ロットバルトとオディールはまんまと騙されたジークフリート王子を嘲笑いします。
王子は悪魔の策略に陥り騙されたことを知り、オデット姫との約束を破ってしまったことを嘆き悲しみ、オデットのいる湖畔へと急ぐのでした。
【第4幕】~終幕~第29曲(情景・フィナーレ)
王子は湖に駆けつけオデットにかけられた白鳥の呪いを解くことができなくなってしまったとオデットに許しを乞います。
悪魔ロットバルトに騙され、誤ってオディールに愛を誓ってしまったのだとオデットに謝ります。
真実を告げられ二人は改めてお互いへの愛を確認するが、そこへ悪魔が現れて二人を永遠に引き裂こうとします。
愛するオデットを助けたい一心から王子は果敢に悪魔に戦いを挑みますが、絶望したオデットは湖に身を投げ命を絶ち、王子もその後を追い湖へ投身します。
湖の底に沈んで滅びだジークフリート王子とオデット姫。
2人は死後、水の妖精となり、天国にて結ばれ永遠の愛を誓ったとされる物語なのです。
悲劇に終わり、死後結ばれ幸福が訪れる。
これが白鳥の湖、原典版のスト―リなのです。
現代では原典版の解釈と違い、愛の力で悪魔を倒し、呪いが解けたオデットが人間の姿を取り戻し、永遠の愛を誓い合うという終幕もあるようです。
そんなドラマティックな作品
「白鳥の湖」
各シーンでの情景が目に浮かぶような演奏ができるといいですね。
活惚れ2017まで「残り3日」
【活惚れ-KAPPORE2017】
日 時:6月25日(日)17:00開演(16:30開場)
会 場:豊中市立文化芸術センター(大ホール)
入場料:1000円
主 催:キャッスルウインドアンサンブル
賛 助:川西市吹奏楽団
客 演:小野川昭博(大阪音楽大学特任准教授)