ブエノチェ~♪
夏のコンクールが過ぎまもなく1ヶ月になろうとしています。
早く今年の整理をしないと…。
そう思いつつも次の行事等に向けて走り出していると取り上げる機会を失していました!
【2016年吹奏楽コンクールを終えて】
①~心の故郷キャッスルウインドアンサンブル
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/2542.html
②~あなたにとってコンクールとは?「総論編」
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/2564.html
今年のコンクール本番及び本番に至る経緯に関して
「総論」
「各論」
に分けて述べ、最後に
「来年の抱負」
について述べたいと思います。
総論は
「精神論や楽団運営論」
等について。
各論は
「課題曲・自由曲」
についてそれぞれ触れます。
あくまでも”私見”ですのでこれが楽団の全てという訳ではありません。
答えは皆さんそれぞれの胸の中に
「それぞれの答えがあるはず」
です。
本日は
「総論編」
こちらを記したいと思います。
長文失礼します。
【総論編】
楽団を創設して7年目を迎えるキャッスルウインドアンサンブル。
2016年大阪府吹奏楽コンクールに出場した今年の結果は
「金賞受賞」
だった。
今年の金賞。
「もろ手を挙げて喜べる金賞では無かった」
良い風に言えば
「次のゾーンを目指していたことに対する成長」
こう言える。
悪い風に言えば
「楽団メンバーの端から端まで温度差をなくし、底上げすることに欠けていたことへの反省」
こう言える。
練習してきたことや取り組んできたプロセスは皆一生懸命頑張って取り組んだ結果であると思っている。
しかしながら今年はメンバー全体について丁寧に見つめてみると
「行動の面で二層化していた」
そう客観的に分析している。
「コンクールという団体競技会において音楽をチームで作り上げる」
にあたり
「本気なって取り組んでいるメンバー」
「どこかなんとなくの感覚で取り組んでいるメンバー」
コンクールに出場する
「メンバーの意識と行動が二層に乖離したまま本番を迎えたこと」
これがバンドとして見え隠れしていた部分があった。
今年のコンクールも
「キャッスルらしい演奏」
をしたが
「今一歩及ばず」
この点の解消については
「楽団全体におけるメンタル面を克服」
しないといけないと考えている。
個々単位の練習ではなく、バンド全体で練習や合奏するにあたり
「人数やパートのバラツキに関係なく必修として練習する箇所」
「その日の参加状況によって抜き出して練習する箇所」
現象面としてそんな傾向や選択を余儀なくすることが多々あった。
一般バンドなので色んな環境下の人がいるのは十分に理解しているが
「練習したい箇所を練習できないままやり過ごす日々」
これが非常に悩ましかった。
本番前まで正直内心はヒヤヒヤしていた。
自分自身で絶対に言ってはいけないと心がけていたのが
「練習にこないと合奏にならへんやん」
この言葉だった。
「辛いけどこの言葉は自分の中でのNGワード」
だった。
楽団全体の責任者がこの言葉を発してしまうと
「本当の意味で楽団そのものが終わってしまう」
そう理解していたからだ。
楽団活動に関しては、どこまでも
「個々による自主性の尊重」
「メンバー間における合奏に臨むエチケットやマナーの向上」
この点について
「気付きと行動」
これを大切にしたかったからだ。
私自身もこの精神を大切にして自己啓発を含め取り組んできた。
人に言われてするのではなく自分で能動的に行わないと全く意味が無い。
その反面、今年は新しい試みで練習面に関してフォローしてくれた方々がいる。
今年から
「コンサートマスターやパートリーダーだけでなく」
音楽面に関する
「セクションリーダー」
「グループリーダー」
この制度を導入した。
「音楽と向き合う意識改革」
「仲間と向き合う意識改革」
この点に問うことから始めた。
「良いものは良い」
「悪いものは悪い」
これを互いに言い合えるようになる環境作りに努めてきた。
そうでなければ
「集団で音楽創りなんてできない」
からである。
どんな行事において曲を演奏するにしても
「やると決めたら四の五言わない」
「決めごとに関して身勝手な解釈をしない」
「弱音を吐かない」
そんな邪心や慢心を払拭する
「意識改革」
この点にウエイトを置いて皆さんと共に二人三脚によって魅力ある楽団作りに力を注いできた。
各パート色んな壁にぶち当たりながらも問題を克服しながらコンクール本番を迎えた。
「キャッスルを作り合い支え合うヒューマンパワーの結晶」
これを感じた瞬間がいつも嬉しく楽しいと感じる瞬間である。
ただ演奏に関して今年は例年より仕上がりが遅かった。
本番前日の練習を終えるまで
「本当に大丈夫か?という不安」
「気持ちも演奏もどん底の状態」
だった。
何故なら
「音楽の手入れ、確認、情報共有ができていない箇所がびっくりするほど多かったから」
これが答えである。
ようやく一日前にディスカッションや詰め込み確認を繰り返し
「メンバーの意思や気持ちが一つになった」
「キャッスル右肩上がりのカーブの始まりが見えた」
そんな時間を共有できたことも結果としてコンクールでの楽しみとなった。
「ひとつの音楽をメンバーのヒューマンパワーで作り上げる底力」
これがキャッスルメンバーの
「熱さであり、篤さであり、強みである」
そう体感した。
ここまでくれば
「自分達の演奏、自分達の音楽になっている」
のである。
今年感慨深かったのは
「本番の演奏を終えて泣いているメンバーが例年以上に沢山いたこと」
皆さんが流す涙をみて
「それぞれの想いを胸によく頑張りました!本当にお疲れ様でした!」
そんな心が洗われるような気持ちで胸が一杯になった。
御苦労かけた皆さん本当にありがとうございました。
今年のコンクールを終えた正直な気持ちは
「関西コンクールに出場したかったけどまだまだ実力不足」
この気持ちを真摯に受け止め来年に向けてまた一から皆さんと共に頑張る所存である。
創設7年目のキャッスルウインドアンサンブル。
楽団の特徴は
「母体が無い」
「固定の練習場が無い」
というジプシーバンドである。
約70名弱いる団員は
「当然出身校や出身地域も違う」
「楽器を吹いてきた環境が全く異なる色んなメンバーが混在」
している。
「ランゲージが違う色んな環境で育ってきたメンバーが共存する場所」
「そんな色んな仲間の集合体がキャッスルウインドアンサンブル」
なのである。
「人に優しく」
「自分に厳しく」
「陰日向ない生き方を」
この言葉を実践するよう切磋琢磨すること。
来年こそは素敵なキャッスルメンバーの皆さんと共に
「一つ上のステージである関西大会出場!」
この目標を達成し、今年のコンクール審査発表の場で言いそびれた
「ワー」
「キャー」
なる黄色い声を上げる日が来ることを夢みて。
(各論編へ続く)