ブエノチェ~♪
皆様のおかげを持ちまして
「キャッスルウインドアンサンブル創設5周年記念」
となる
「第5回祭(定期演奏会)」
無事終演することができました。
今年度1年間の活動への感謝と演奏会終演の余韻をかみ締めながら祭を振り返りたいと思います。
本日は
「演奏編(第2部・前編)」
です。
【第5回祭の感想~本番前準備編】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1916.html
【第5回祭の感想~演奏編(第1部)】
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1917.html
【第5回祭の感想~演奏編(第2部・前編)】
【東京オリンピックファンファーレ】
第2部の開始です。
暗い舞台のひな壇上に並ぶトランペットにスポットライトが当たります。
トランペット隊総勢10名。
キャッスルのトランペット隊も5年前に比べ
「メンバーが沢山増え充実感が増したよなぁ」
ライトの光に輝くメンバーを見ながらそう感じました。
その光を遮るかのようにファンファーレ音が鳴り響きます。
私はこの東京オリンピックファンファーレの2小節ごとに現れる
「起承転結」
この展開が大好きです。
起こりは
「ユニゾン」
から始まるファンファーレ。
承は声部が
「2声」
へと分かれます。
転は
「オクターブ」
による力強い細かい動き。
結は
「4声」
による競技会の始まりを予感させる個々の動き。
本当に良くできた風格あるファンファーレ。
キャッスルトランペット隊が美しく奏で第2部の始まりを告げました!
【東京オリンピックマーチ】
この曲のスコアを手に取ると見事に
「ぎっしりと音符が詰まっている」
「こんな真っ黒なスコアはそう見ることが無い」
隙間という隙間が無い精巧に作曲されたマーチです。
作曲者の古関裕而先生が
「スポーツマーチ王」
と言われる由縁がこのスコアを見たとたん瞬時に理解できます。
演奏で心がけたのが
「クラシカルな厳格さ」
「前半部3連音符のパルスとトリオ部8分音符のパルスの対比」
「後半部メロディーの力強さ及び主題再現部のアーティキレーションの変化」
「昭和の誇り」
これらの要素が奏でられるよう注意を払い練習を重ねました。
楽曲が持つ雰囲気を十分が出せるよう練習に工夫を凝らしました。
曲中に使われている音階が
「前 半 部~A♭(アス)dur」
「トリオ部~D♭(デス)dur」
この音階を使用されていることから既存の管楽器では
「どちらかというと響きにくい音」
これらの音が沢山含まれていることから
「A♭(アス)durの音階練習及びカデンツァ(ハーモニー)の練習」
「D♭(デス)durの音階練習及びカデンツァ(ハーモニー)の練習」
この音階を美しく奏でる練習を行いました。
特に本番前3連休の最終日
「11月23日(祝・月)」
この日の練習では東京オリンピックマーチに含まれている
「前述の音階練習について時間をかけて丁寧に行った」
そんな練習を行いました。
「そのプロセスが本番の音」
この音に形となって現れた。
そう実感しています。
演奏会で沢山の曲を取り上げると
「雑な練習になりがち」
ではありますが
「気を引き締めて丁寧な練習を取り上げることが必要」
そんなことを
「東京オリンピックマーチを通じて再認識させられた」
50年以上前に作られた曲ですが本当に勉強させられた1曲でした。
本番のキャッスルの演奏。
手前みそではありませんが、東京オリンピックマーチ
「本当にいい音してましたよ!」
そんな雰囲気ある演奏でした。
演奏中は
「福島県にある古関裕而記念館」
以前に訪れたことがある
記念館訪問時のシーンが頭の中をよぎっていました。
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1057.html
http://blog.castle-wind.com/g_director/archives/1773.html
館内でみた
「東京オリンピックに関する資料や映像」
「古関裕而先生の写真」
これを思い浮かべながら指揮を振っていました。
キャッスルが奏でる東京オリンピックマーチのフィナーレ。
舞台の上に
「たなびく日の丸が見えた」
そんな素敵な演奏でした。